バス釣りにおけるフローターのメリット&はじめに購入すべき道具とその費用について
先日の釣行で穴が開いてしまい浸水するようになったプロックスのウェーダー。
そういえばいつから使ってんだろうと調べてみたら、2011年の10月に購入したものでした。
高知の釣り仲間、グレバスターさんからフローターを譲っていただいたタイミングで購入したものなので、このウェーダーの使用年数=ぼくのフローター歴。
早いものでフローターを使いだしてから5年以上が経過していました。
今日はフローター歴5年のぼくが、「これからフローターをはじめてみたい」「フローターってちょっと気になる」という人にバス釣りでフローターを使うメリットや、どんなものを揃えれば始められるのかについて書いてみたいと思います。
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フローターのメリット
水に半分浸かりながら釣りするなんて・・・
と抵抗がある人も多いかもしれませんが、この浮き輪のようなフローターで釣りをするメリットは数多くあります。
①準備片付けがラク
これこそがぼくがフローターについて真っ先におすすめしたいポイント。
フローターを使う前はアルミボートを使っていたのですが、釣行前日にカートップしたりエレキやバッテリー、デッキを積み込んだりと準備が大変でした。
独身時代はそれでも頻繁に使ってたのですが、子どもが生まれてからはなかなか自分の時間が取れずアルミボートを使う機会が激減。
釣りに行けるのも家族が寝静まっている朝マズメの数時間だけという状況の中、おかっぱりの釣行が中心になってしまっていました。
そんな時に授かったのがフローター。
もう渡りに船ならぬ、渡りにフローターです(笑)
準備といえばたったこれだけ。
・フローター本体に空気を入れる
・ウェーダー、ライジャケを着る
・フローターに座ってフィンを取り付ける
・エプロンを取り付ける
せいぜい10分~15分もあれば十分です。
なかなか自分の時間が取れない子育て中の身としては、これこそが求めていた最強のタックル。
昔、ゴムボートを使っていた時代もあるのですが、ゴムボートと比べてもフローターの方が気室が小さいので、半分以下の時間で空気が入れられます。
事前にフローターを膨らませて車に積んでいくという荒業を使えば更に時間を短縮することも可能です。
それから車と池を何往復もしなくてもよいのもフローターの準備が早いもう一つの理由。
特に減水している池などは車から池までが遠いことも多く、ボートだとエレキやらデッキやらを持って何往復もするとそれだけで疲れてしまいますが、フローターなら片手でフローターを担いで、反対の手でロッドを持って一気にタックルを水辺まで運べます。
こんな感じで準備片付け含めて2時間半もあれば十分釣りの時間がとれるので、平日でもちょっとフローターで釣りしてから出勤なんてことも可能です。
②ボートが入れないポイントでも浮かべる
オカッパリができるような池なら大抵どんなところでも浮かぶことができるのもフローターの長所です。
足場が悪くボートを出せないような場所でも、フローターなら担いで水辺まで持っていくことができます。
最近はどこもプレッシャーがきついけど、こういったボートが入れないような場所はフローターの独壇場。
特に香川や淡路島など小規模な野池が多いエリアでは、フローターが最強ですね。
③バスにプレッシャーを与えない
実釣面ではこれが一番のメリット。
フローター以上に魚にプレッシャーを与えない、ステルス性の高い浮きモノは他にないと断言できます。
フローターはフィン(足ヒレ)を使って推進力を生みだします。
エレキや手漕ぎと違ってその波動がナチュラルなのか、バスが警戒するような音が出てないからなのか本当のところはよくわかりませんが、かなり近づいてもバスが逃げません。
時にはキャストしたルアーを追いかけてバスがすぐ目の前まで追いかけてくることも。
フィールドにかかるプレッシャーが低いので、池を一通り撃った後の2周目でも、フローターの方がバスが釣れ安いような気がします。
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④バスのファイトが迫力満点!
腰まで半分浸かった状態のフローターは目線がかなり水面に近いので、バスの迫力あるファイトが間近で楽しめます。
時には目の前でバスがバイトすることもあるので、そのドキドキ感はボート釣りよりはるかに高いです。
40センチを超えるようなデカバスがヒットすると、フローターが引っ張られて更に興奮度はアップ。
もうね、一度これを味わっちゃうとホントやめられなくなりますよ。
⑤池のランガン(ハシゴ)ができる
これは①の準備片付けが楽というのにも通じるのですが、池を何か所か回りたいというときにフローターならサクッと車に積んで移動できます。
ワンボックスやステーションワゴンのように荷室の広い車なら空気を入れたまま車に積んで移動することもできるし、軽四などでも後部座席を倒せば、フローターの空気を半分くらい抜くだけで積み込むことができます。
これがボートだと、いちいちカートップしないといけないし、クソ重いバッテリーを運ばないといけないし、とてもじゃないけどハシゴなんてする気になれません。
⑥夏場でも涼しい
今年の夏はスーパー猛暑なんて言われていますが、半分水に浸かりながら釣るフローターは無縁の世界。
真夏のアルミボート上なんて灼熱のフライパンのようなもので、とても釣りなんてやってられないけど、フローターならどんなに暑い日でも水の中にある下半身はヒンヤリとして涼しいです。
ぼくが使っている東レのブリザテックという素材のウェーダーは生地の表面を水をはじくけど、内部の湿気は放散してくれる特殊な素材なので蒸れずに快適にフローターを楽しめます。
でも流石に顔だけは水面からの照り返しでハンパ無く焼けるので要注意ですよ。
⑦転覆の危険性が低い
正直なところ、実際にフローターを使うまでは、あんな浮き輪みたいなもので釣りをするなんて転覆しそうで不安でした。
でも実はフローターって腰まで浸かっている分、重心が低いので意外と安全。
転覆や落水という点では不安定なゴムボートなんかで立って釣りをするほうがよっぽ危険だと思います。
釣りをしているときよりもむしろ、乗り降りするときにコケるのが一番あぶないので、できるだけ平らな場所からエントリーするように心がけています。
⑧省スペースで保管できる
アパートなんかだとボートなんてとてもじゃないけど置いておく場所がないけど、フローターなら場所をとらないのでクローゼットの中やベランダなどに置いておくことができます。
ボートだと保管場所の問題で奥さんの許可が降りないって人でも、フローターならほんのわずかなスペースさえ確保できれば保管できるので、肩身の狭い御主人にもオススメ(笑)
ぼく自身、アパート暮らしのころはクリアーの衣装ケースに入れて汚れないようにしてから押入れに収納していました。
⑨小さな車にも積める
我が家の車はただでさえ荷室の狭いコンパクトカーの上に、トランクには常時ベビーカーを積みっぱなし、後部座席にはチャイルドシートを取り付けています。
正直ボート用品どころか釣具でさえも積むスペースがあまりなくて不便なのですが、後部座席が6対4の割合で分割して倒せるタイプなので、チャイルドシートがない4の方を倒してそこに載せるようにしています。
こうすることでいちいちチャイルドシートを外さなくても釣りに行けるので妻に怒られることもなく釣りに行かせてもらっています(汗)
ウェーダーなどは助手席の足もとに置いたりと窮屈な部分はありますが、それでもフローターだからこそ載せられるのであって、その他の浮きモノでは考えられません。
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ロッドを1本買うよりフローターを買おう。
ここからはこれからフローターを始めたいって人が実際に何を揃えればいいか書いてみます。
ざっくりいうと、フローター本体、ウェーダー、フィン(足ヒレ)、ライフジャケットの4つが必要なのですが、7~8万あればそれなりに良いものを揃えることができます。
正直、どんなにいいロッドやリールを買うよりも、フローターで浮かんだ方が確実に釣れる魚は増えます。
高価なタックルを一式買う金額で十分揃えられるので、一度フローターを検討して見る価値はあると思いますよ♪
JOYCRAFT(ジョイクラフト) フィッシングフローター JU-3C
執筆時価格 ¥51,530
軽いので持ち運びも楽だし、生地もしっかりしているので使っていて安心感があります。
船底のキールは横流れや、過度な旋回を抑えて安定して釣りをするためのものですが、このキールにはもう一つ隠れたメリットが。
これがあるお陰で片付けの時など地面にドカッと置いても、船底が直に地面に触れないので、土などの汚れが付かずにすむというのが地味に便利。
Prox(プロックス) ブリザテックチェストラジアルウェダー
執筆時価格 ¥8,948
安物のウェーダーって大半がナイロン製なのですぐに蒸れるのですが、こちらはブリザテックという東レの透湿素材を採用しているので、ほとんど蒸れません。
ブーツの部分はフィンを取り付けた時に外れにくいような形状になっているのでフローターにも最適です。
Buccaneer(バッカニア) フローターフィン
執筆時価格 ¥4,980
5年以上使ってきたけどこれまでに一度も脱落したこともないし、適度にしなりがあるので使いやすいです。
安いけどフィンはこれで十分。
リバレイ レッドレーベル フローターフィンセーバー
執筆時価格 ¥1,280
万一がフィン脱落した時に備えて、こうした落下防止用のフィンセーバーを付けていれば安心です。
ぼく自身は今までフィンが脱落したことが無いので本来の使い方で恩恵を受けたことは無いのですが、これ実は準備や片付けの時にも役に立つんです。
片手にフローターを担いで、反対の手にロッドを持つと、どうしてもフィンが持てなくなるのですが、このフィンセーバーがあればループの部分に腕に通してフィンを運べるので地味に便利です。
BLUESTORM(ブルーストーム) BSJ-2300
執筆時価格 ¥14,000
フローターで使うライフジャケットはショルダータイプのものが釣りの邪魔にならずおすすめです。
水自動感知タイプだと、不意に水がかかると膨張してしまう恐れがあるので個人的には手動タイプの方がいいと思います。
ぼくはカヤック用のPFDを使ってるけど夏場はさすがに暑いので最近この手のものに買い替えようかなと検討中。
おわりに
こんな感じ。
フローターってボートに比べたら値段も安いし、家庭環境が変わっても長く使えるので本当におすすめです。
何より釣れるバスの数がオカッパリとは全く変わってくるので、これまで水に浮いて釣りをしたことないって人は是非使ってみてください。
本当にバス釣りの世界が180度変わりますよ。
それではまた〜。
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